過敏性腸症候群(IBS)の原因

胃腸にはきめ細かな神経が非常に多く分布しています。また、胃腸と脳は自律神経によりつながっています。脳が緊張や不安などの精神的ストレスを受けると自律神経を介してストレスが胃腸に伝達され、胃腸の運動異常を引き起こし腹痛や便通異常が発生します。
(最近では、腸炎にかかったあとに過敏性腸症候群になる人がいるので、炎症の後遺症の観点で検討が行われています。)


多くの場合、下記のような流れで慢性化・悪循環します。

1.ストレスから過敏性腸症候群を発症
緊張や不安、悩みや悲しみなどの精神的ストレスがきっかけとなり、過敏性腸症候群が発症します。もともと自律神経失調症などの人が、暴飲暴食などをきっかけに発症することもあります。

2.予期不安を感じる
過敏性腸症候群を発症すると、今度は予期不安を抱くようになりさらに過敏性腸症候群を悪化させます。予期不安とは、過去に辛い経験をしたことにより、また同じことが起きるのではないかという不安感が生じることをいいます。たとえば、過敏性腸症候群によって下痢などになり人前で恥をかくという経験をすると、その経験により人前で下痢をすること自体に強い不安感や恐怖心を持ってしまい、その不安感や恐怖心がさらにストレスとなり過敏性腸症候群を発症させる原因となります。

3.予期不安により悪循環
予期不安によって、過敏性腸症候群の症状が出る前から、意識が過敏に集中してしまい、余計にトイレに行きたくなるという、悪循環を起こします。これはパニック障害などと同じ原理といえます。


もし、あなたの身のまわりにこのような人がいたら、「なぜ我慢できないの」と思うのではなく、この病気についてよく理解し、相手を傷つけない言動をする事が大切になります。(傷つける言動でさらに悪化させることもあるので。)

過敏性腸症候群(IBS)の症状